胆振東部地震から見えたシェアハウスの結束力。

2018年9月09日(日)

こんにちは!Chefie管理人の山下です。

2018年9月6日午前3:00頃、厚真町を震源とする震度7の地震が北海道全域を襲いました。
私はシェアハウス(札幌の山鼻という地域にあります)から車で15分ほどの自宅で寝ている時に大きな揺れが二回ほど来まして、警戒しながらも少し寝て朝5:00頃に活動開始。

あれ!電気がつかない!

なんでや!テレビで確認、、あ、電気使えないのか、、

こんな時はラジオ!なになに、、地震の影響で北海道全域が停電とな、、。

でかい地震だとは思ったけどこんなことになるとは、、
シェアハウスのみんなは無事だろうか。取り急ぎグループラインでみんなの安否を確認。
急いで車を走らせる。外信号ついてない!怖!

なんとかシェアハウスについた時、みんなの無事を確認してほっと一安心。
が、こちらも停電中。

ここでやっと冷静になり思い出したのが《停電てことは断水もあるかも、、》
やばい、水を貯めておかなきゃ!と蛇口をひねってみたらすでに水はちょろちょろ、、
これはまずい、と思ったその時。

『地震きてすぐ、こんなこともあろうかとお風呂に水ためておきましたよ!』
と言ってくれたのは、うちに入ってまだ間もない20代の女の子!
浴槽に水がたっぷり!すごい判断力です!

よかった〜これでトイレも流せるな、、
さて次は、、。飲み水!これがないとまずい。
途中寄ったコンビニでは長蛇の列、缶詰や水、カップ麺は全滅でした。
と思ったら

『部屋に水ストックしてあるんで提供します!』
と言ってくれたのはうちに入居して間もない30代男性!
2Lの水が6本ほど、これだけあればしばらく持ちそう。

その後も、缶詰やお菓子、キャンドルや照明など、みんながそれぞれ持ち寄ってくれて、かなりの量がリビングに集まりました。水は最終的に2Lが12本くらい集まりました。

その後リビングでみんなで今後の作戦会議です。
電気の復旧はいつになるかわからない。(この時点では復旧まで一週間かかる可能性もあるとの見通しでした。)

まずはご飯を食べよう。笑
というわけで、いつものように朝食の準備。冷蔵庫の電源はもちろん切れているので、悪くなりそうなものから調理開始。
幸いガスは使えました。
薄暗いキッチンで、ろうそくの明かりで調理です。

みんなお腹一杯になったところで会議再開。
まずは当面の食料、電池、水分の確保だなと。

そこで一人が大変な事に気付きました。

冷凍庫のアイス溶けちゃう!!!!!

というわけでみんなでアイスを食べます。のんき!笑

甘いものをとった後に。
この時点ではお店の開店状況などの情報はなく、行っても買えるかわかりません。
そこで、みんなでLINEで連絡を取り合いながら全員で手分けして物資の調達へ出かけました。

一人はコンビニへ、一人はスーパーへ、一人はドラッグストアへ、、
この時点で余震の心配もあり油断はできない緊張した状態です。

私は家族の安否確認と、物資の調達のために一旦車でシェアハウスを離れます。
相変わらず信号がついてなくてめっちゃ怖い。

家族の安否を確認後、物資を買いに行こうとイオンに行ってみたら長蛇の列!
500人くらい並んでたと思います。
しかも、一般販売ではなく、水やパン、電池など限られたもののみの店頭販売です。

しばらく並んだんですが、全然進まないのでここで断念。
この時点で朝9:00位だったと思います。

並んでる時、みんな周りでは不安の声が凄く聞こえました。
やはりみんな心配しているのは携帯の充電です。

電気が使えないわけで、もちろん充電もできません。
幸い私は車で充電できるんですが、それもガソリンが尽きたらアウトです。

そこで次はガソリンスタンドをあたりましたが、ガソリンて電気がないと給油できないんですって。
タンクは残り1/3。大事に使わなくちゃ。

手分けして並んでくれたみんな、いろいろ物資が手に入ったとLINEがきました!
私は個人商店など巡り、水はゲットできました。

少し状況は落ち着いたので、家族で実家へ移動し、お昼ご飯。
簡単に、焼肉チャーハン作りました。

美味しかった笑。

そうこうしているうちに、午後3:00頃実家は電気が通電しました!
どうやら市立病院が近いので優先してその地域は通電したようです。

実家は大丈夫そうなのでまたシェアハウスに戻ってきてびっくり!
すごい量の食料です!
みんなそれぞれ必要と思われるものを買えたようで、節約すれば2,3日はこもれそうです。

しかしまだ通電はしておらず。
日が落ちちゃう前にみんなで夜ご飯を食べよう!
というわけで、冷凍や冷蔵のダメになっちゃいそうなお肉を焼いてみんなで焼肉です。

夜ご飯までに少し時間があったので、リビングで情報交換をしてました。
その後、麻雀をしてました。

実にのんきな光景。笑

うちはみんな社会人なので、時間もバラバラで。
イベントなどではみんな集まるんですが、普通の日にみんなが集まれる事って少なくて、不謹慎ながらみんなで集まれているこの光景を嬉しく思っていました。

17:00頃みんなで焼肉をして、余震には最大限の警戒をしながらお休みなさい。


*写真撮り忘れたので前のやつです。

翌日まで無事地震は来る事はなく、朝を迎えました。
朝6時頃『電気つきました!』の嬉しい報告が!

本当安心しました。
普段の当たり前がこんなにありがたいこととは。

いつも通り朝食を食べて、またみんなリビングに集まり情報交換。
お昼は数人でお好み焼き。夜はみんなでお蕎麦。

やっと日常が少し戻ってきました。

私は札幌に30年住んでいますが、この規模の自身や停電は初めての経験でした。
まさか札幌がこんな事になるとは、、。

もちろんシェアハウス内でもこんな経験は初めてなんですが、本当に人と人のつながりの心強さを感じました。
それぞれが周りの人のために、情報を集めたり物資を集めたり。

余震も予断を許さない中で、すぐ近くに仲間がいる。
これは本当に安心できる事だというのを、私も痛感しました。

非日常だからこそ見えた、シェアハウスの繋がり。
これからもこの絆を大事にしていきたいと思います。

今回の地震で被災され、犠牲になってしまった方へ心よりお悔やみ申し上げます。
同じ道民として胸が痛いです。

この教訓を胸に、防災意識を高めていきます。

追伸
今回の震災中、デマ情報が多く流れてきました。
・知り合いからの情報です!
・北電からの情報です!
・自衛隊からの情報です!

こういったものは全てデマでした。
流す方も流す方ですが、真に受ける方も真に受ける方です。

真偽を確かめる前に情報をシェアするのは、余計な混乱を招きます。
そんな緊急性の高い情報であればそもそも、HP、ラジオ、TVなどで速報としてきます。

一番ひどかったのは
《これは自衛隊からの情報です!厚真町で地鳴りがなっているのでこれから6時間後に最大の地震がきます!》

というもので、結構拡散されていました。
そんな情報が確かなら、アラートやらTVで速報されますし、そもそも地震の予知は現段階では不可能ですから。

警戒するに越したことはないですが、真偽が定かでない情報をSNSに流す際には、一旦その手を止めていただきたいものです。

なんにせよ、札幌は最小限の被害で済んだかと思います。
今回、迅速な対応で復旧にあたっていただいた方々へは本当に感謝しております。